Part 16
(スーの足跡)
スー(♂・4歳)は2000年春に4匹の兄弟として多摩川で生まれ育ちました。4匹の子猫はすべて鼻気菅炎に感染し2匹が失明してしまいました。しかし失明まで至らなかった2匹のほうが死に絶え、目の不自由な2匹が生き残りました。スーはそのうちの1匹で、もう1匹はラン(♀)と名づけられました。
スーは全盲ですが周辺の音や匂いや気配などを敏感に察知し自分にとって安全かどうか等をとっさに判断できる鋭い感覚の持ち主です。



ラン(♀)は殆ど視力がないもののボンヤリと光を感じとることができるようです。( 03年6月22日・鼻気菅炎が悪化し死亡 )



お気に入りのいつもの場所は川岸のアシの中。
たっぷりと昼寝のあとに多摩川の水を飲む。


一晩中出かけたまま朝帰りをしたり、500m位下流までよく出かけます。しかし他のオス猫との争いになると全盲なので、いつも体に大きなキズをおったり後からの攻撃を受けて帰ってきます。飽きずにそれをくり返すので生キズが絶えない。


背後にそばで暮らすキュー(♂・3カ月)


ホームレスのKさんの愛猫で冬でも小屋の中はストーブで暖かく快適。
04年7月24日早朝4時頃、けたたましい大型犬の鳴き声が続いた後、バチャバチャと何かがもがいているような水音を複数のホームレスの方が聞いている。リードを取り外された犬に追われ水没し流された・・? と推測できるが目撃者がいないため立証できない。この事件以来スーの姿を見た人は誰もいない。  (写真上・姿を消したと思われる場所 )



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